超音波の「見えない!」どう解決する?
助産師外来で「顔が見えない」「頭が上手に出せない」「うまく測れない」「足(大腿骨)が出せない」
困った事はありませんか?
でも、これはあなただけじゃないはず
私も困ることあります!
心の中ではため息が出ちゃいます・・・
今日はその悩みをどのように解決していったら良いか
お話ししていきたいと思います
見えないのは 自分のせい?それとも超音波の限界?
そこをはっきりさせることが大事です。
超音波には原理があります。出せないときはだせない。
原理は、本当はとっても大切なんだけど、難しいので少し進んだところでお話ししていきます。
嫌いにならず、向き合っていくとグ〜ンと成長します!
顔を出したいけど、出せない
今日はお顔を出せない!で話を進めていきます
アンパンマンを使ってイメージしていきたいと思います
このようにお顔が完全に下を向いている(母体の背骨側、コアラ抱っこですね)
この状態はお顔を出すことは難しいです
これは、技術の問題ではなく、超音波の性質上描写できないんです
もし・・・
少しでもお顔が傾いていたら映し出せるかも!
アンパンマンのこの位置にプローブが来ればお顔を出すことができるかも
ただし、肋骨の下や骨盤の下などにプローブが当たってしまう場合は
超音波を当てても映らないことがあります
どう入っているかイメージして
別な角度からだと映るかを考えてみると良いです!
角度を変えてみても見えない!そんなときは?
技術の問題ではなく、超音波の性質上限界です
そんなときは見えないのに超音波を当て続けても動き出す確率はそんなに高くないです
見えないとき、やってみること
- 足踏みをする
- ベッドの上で犬のポーズ(骨盤高位)、四つん這いになって揺らしてみる
- 席を外せるのであればトイレ行ってきてもらう、歩いてきてもらう
体を動かすって刺激になるんです。時間を空けると動くということもあります。
時間がないとき
・お腹を触って揺らしてみる、左右に体を揺らすする。左向き、右向きになって超音波をしてみる方法もあります。
でもあまり効果がない印象があります。(やる価値はありますが)
・プローブでツンツン刺激してみる。これは経産婦さんはわりと効果があったりします。
いろいろしたけど動かない
試行錯誤してみて、赤ちゃんが動いてくれて見れたら「よかったねー」ってなりますが、必ず動くとも限りません。
そんなときは
- 耳や手、足などわかる写真をお渡ししてあげましょう
- わかるところを伝えてあげましょう
顔が見えない。それでも見えているものはあります!
ここ肩だよ、今手を動かしたね。などリアルタイムに伝えるとわかりやすい
うつ伏せがよかったんだね、よく寝てましたね。ママにしがみついていたのかな。みたいに児を想像できるお話ができると良いです
- ママたちは超音波に楽しみや安心感を得たいと思ってます
ドップラーを聞いて安心を得るのも1つ 全て超音波で解決しなくてもいいよね! - 一緒に見えるように努力して見えなかったことは納得(満足度)にも繋がります
終わりに
助産師の声かけ、心かけで満足感や安心を提供できます。
超音波は赤ちゃんを映し出せて、画期的な道具だけど、万能ではない。
逆に、見えなかったことでの不安を与えないように注意していくことが大事です!
超音波の技術だけじゃなく、助産力でカバーしていけるといいですよね!